デザイン・クリエイティブ業務や文章作成の現場では、フォント選びが欠かせないと思います。
その中でも、MacBookには数多くの豊富なフォント標準搭載されています。
特にデザイナーやクリエイターにとってMacを使う上で、使用できるフォントが多いのは、大きなアドバンテージになります。
そしてフォントの中には、 WindowsやAdobe環境では利用できない「Mac限定フォント」 も存在します。
この記事では以下のようなフォントを厳選してご紹介します!
- MacOSのみに搭載されているフォント
- 他OSで使う場合は有料となるようなフォント
そしてこの記事を読むことで、
- Windows(
)ユーザーは「Macにしかないフォント」の存在を知ることができる - Mac(
)ユーザーは「見落としていた優秀フォント」を発見できる
といったメリットがあるので、ぜひ最後までご覧ください。
MacOS限定フォント(英語と日本語をメインにピックアップ)
今回は冒頭にもお話した通り下記の条件に該当するフォントのみを厳選してご紹介したいと思います。
- Windows11には標準搭載されておらず、CanvaやAdobeフォントなど共通配布のフォントも除外
- MacOSにのみ標準でプリインストールされている
- MacOS以外での商用利用する場合にライセンス購入が必要
- 日本語と英語を中心
この4つの条件に該当するフォントを中心に一覧で表示しています!
英語フォント
| フォント名 | 備考 |
|---|---|
| San Francisco | 英語のシステムUI用フォント、 一覧には直接出てきませんがmacOS専用です。 |
| Helvetica Neue | 2014年以前のMacで使用されていたフォント |
| Helvetica | |
| Apple Chancery | |
| Apple Color Emoji | apple版の絵文字が使えます。 |
| AppleGothic | |
| Apple SD Gothic Neo | |
| Apple Symbols | シンボルフォント |
| Apple Braille | 点字 |
| Geneva | |
| Geneva CY | |
| Monaco | |
| Chalkboard | |
| Chalkboard SE | |
| Marker Felt | |
| Noteworthy | |
| Zapfino | |
| Party LET | |
| Phosphate | |
| Savoye LET | |
| Trattatello | |
| Annai MN | |
| Bodoni 72 | adobeでもBodoniというフォントは存在しますが72はありません |
| Bodoni 72 Oldstyle | |
| Bodoni 72 Smallcaps | |
| Bodoni Ornaments | |
| Canela | |
| Canela Deck | |
| Canela Text | |
| Chalkduster | |
| Dash Practice | |
| Dash Regular | |
| DIN Alternate | |
| DIN Condensed bold | ※DIN Condensedはadobeで配布されていますがボールドは使用できないためリストに追加しています。 |
| Founders Grotesk | |
| Graphik | |
| luminari | |
| Menlo | |
| Produkt | |
| Publico Headline | Font Bookでダウンロードが必要です。 |
| Publico Text | Font Bookでダウンロードが必要です。 |
| Rockwell | 現行Windows11では未搭載 |
| Sauber Script | |
| Savoye LET | |
| SignPainter | |
| Skia | Skia CCとは別のフォントとしてカウントしています。 |
| Spot Mono | |
| Al Nile | |
| Bangla | |
| October | |
| Hoefler Text |
日本語フォント
| フォント名 | 備考 |
|---|---|
| Osaka | |
| Hiragino Maru Gothic ProN(ヒラギノ丸ゴシック) | |
| Hiragino Sans | |
| 游教科書体 | windows11やadobeでは配布されていません |
| 游教科書体 横用 | windows11ではプリインストールされていません |
| 游明朝体+36ポかな | adobeでは配布されていません |
その他の言語フォント
| フォント名 | 備考 |
|---|---|
| LiSong Pro、LiHei Pro | 中国語 |
| Baoli | 中国語 |
| Hei Regular | 中国語(簡体字) |
| Kai Regular | 中国語(簡体字・繁体字) |
| PingFang | 中国語サンセリフ体 |
| Hannotate SC | 簡体字中国語フォント |
| Hannotate TC | 繁体字中国語フォント |
| DFKaiShu-SB-Estd-BF UNKNOWN | 標楷體(中国語) |
| GB18030 Bitmap | 簡体字中国語 |
| Baoli SC | 中国語(簡体字) |
| Baoli TC | 中国語(繁体字) |
| BiauKai | 中国語(繁体字) |
| AppleMyungjo | 韓国語 |
| Al Bayan | アラビア語 |
| Al Tarikh | アラビア語 |
| Geeza Pro | アラビア語 |
| Kailasa | ラテン / チベット語 |
| Sukhumvit Set | タイ語 |
| Kohinoor | インド系文字 |
| Grantha Sangam MN | グランタ文字 |
| Galvji | チェロキー語 |
| Kefa | アムハラ語 / エチオピア語 |
| Devanagari MT | デーヴァナーガリー(ヒンディー語等インド諸語) |
| Devanagari Sangam MN | デーヴァナーガリー(ヒンディー語等) |
| Farisi | ペルシャ語(アラビア文字) |
| Gurmukhi MN | グルムキー(パンジャーブ語等) |
| Katari | グルムキー(パンジャーブ語等) |
などなど様々な言語にもMac専用フォントが存在します。
商用利用について
「Font Book」アプリにプリインストールされているフォント、またはmacOSフォント一覧に掲載されているものは、Apple公式のライセンスによると、
Mac上でコンテンツを作成・表示・印刷する用途であれば商用利用も可能です。
ただし、フォントファイル自体の二次配布は禁止されています。また、PDFやWebなどにフォントを埋め込む場合は、各フォントの埋め込み制限をFont Bookの「フォント情報を表示」から確認してください。
なお、一部のフォントは他社の著作権に基づくため、個別にライセンスを確認する必要があります。
1 年半程前に OS X に付属するフォントのライセンスに関して Apple サポートに問い合わせ、『フォント自体をパッケージとして他のパソコンに即インストール出来る形で配布・販売する事以外は、 OS X に付属する全フォントはコンテンツ製作での利用には何ら制約は無く、どの様な形でも利用可能(電子書籍等でフォントの埋め込みも可能)です。』との回答を頂きました。
Macのフォントを使いたい場合

これらのMac専用フォントをデザインアプリやサイトで使いたいということもあるかと思います。
そういった時は、
【command + Shift】でSpotlightを起動 ➡︎【/System/Library/Fonts】を入力またはコピー&ペースト
の順番で使用することができます。
フォントを使用する場合の有名なデザインアプリとしてはCanva、SketchやAdobe製品(Illustrator、Photoshop、InDesignなど)で追加して使用することができます!
なお、San Franciscoや游教科書体などのシステムフォントについてはFinder
から探しても見つからないように設定されているので使用できない場合があります。
游教科書体やOsakaについてはMacのアプリケーションから使用することができます。
Macアプリケーション
Macではプリインストールされているアプリから使用することができます。
そのアプリが次の7つになります。
- Pages
- Keynote
- フリーボード
- Numbers
- プレビュー・テキストエディタ・メモ(※一部フォントのみ)
これらのアプリでもPages・Keynote・フリーボード・NumbersはFont Bookに入っているフォントをほぼ使うことができるのでおすすめです!
デザインで使用してみたい場合は、フォントで画像化するといった方法もあります。
Pagesだと、
文字を作成 → スクリーンショットで保存
という方法でもデザインに活用できるのでよければ参考にしてみてください!
まとめ

いかがだったでしょうか?
MacにはWindowsやAdobeでは使えないフォントが多数搭載されていることがわかりましたね。
今回ご紹介したフォントだけでも十分に魅力的ですが、これ以外にもまだまだ使えるフォントはたくさん存在します。
Macが「クリエイティブ向け」と言われる理由のひとつが、こうした豊富で高品質なフォント環境にあると私自身も調べていて実感できました。
今回紹介したフォント以外にも豊富な種類のフォントがあるので、
さらにフォントを深掘りしたい方は…
などもおすすめです!
ちなみに、M1チップ搭載のMacBook Air でも最新のmacOSに無料アップデートが可能になっているので、
興味が沸くフォントがあれば Macのフォント環境を体験してみるのもアリかもしれませんね。
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ここまでご覧いただきありがとうございました!

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