「MacBookを使っているけれど、Windowsのソフトを使いたい…」
そんなときに便利なのが、 Parallels Desktop という仮想化ソフトウェアです。
「仮想化ソフトウェア」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、 実際にはMacのアプリと同じように簡単に使うことができます。
この記事では、 Parallels Desktopとは何か? という基本から、 メリット・デメリット、便利な機能 まで分かりやすく解説していきます!
【この記事で分かること】
- Parallels Desktopのメリット・デメリット
- Parallels Desktopを使う際の疑問を解決!
- より便利に使うための機能を紹介!
parallels Desktopとは?
Parallels Desktopは、MacでWindows環境を使用できるようにする仮想化ソフトウェアです。
このソフトウェアは、Parallels社(現在はCorel Corporationの一部門)によって開発されました。
2006年6月15日に、世界初のMac向け仮想化ソフトウェアとしてParallels Desktopの販売が開始して14年以上の歴史があります。
現在では700万人を超えるMacユーザーに利用されています。
最新のparallels desktop for mac 20ではMacOS Sequoiaにもサポート対応しておりWindowsアプリ【Microsoft Office 365】などでAI搭載のライティングツールも利用できるようです。
他にもwindowsを使えるソフトウェアとしてBoot Camp(ブートキャンプ)もありますが、
こちらは無料で使えるというメリットがありますが、Parallelsでは使用ストレージを抑え、尚且つ再起動なしで利用することができます。
次にParallels Desktop for Macのメリット・デメリットを簡単にまとめております。
メリット・デメリット
✅️メリット
- 再起動不要でMacOSとWindowsを同時利用可能
- WindowsアプリケーションをMacのデスクトップ上で操作ができる(パソコン1台で完結できる)
- Windowsだけでなく、LinuxやMacOSなどの環境も実行可能
- M1チップ搭載Macでも使用可能です(ただし、ARM版Windowsのみ)
❌️デメリット
- 有料ソフトであること(お試し期間を除いて無料では利用できない)
- 高速通信が必要なFPSなどのオンラインゲームには適していない
- ソフトウェアのため通常のWindowsPCより動作が重くなる可能性がある
- parallels Desktopとは別にwindowsライセンスも別途購入する必要がある
- 例:【 Windows11 Proだと定価28,380円 】【Windows 11 Home (USB – 日本語)の定価19,360円】
補足:Windowsライセンスを安く購入する場合
ライセンス購入についてはamazonなどの通販サイトで購入すると定価より安く9,000円ほどで購入することもできますが、問題が発生してもサポートを受けられない可能性があります。
Parallelsを使う際のMacBookOSの対応バージョンについて
parallelsDesktopを使ってみようと思った時に気になるのがmacOSの対応バージョンです。
公式からダウンロードできるのはparallelsDesktop for mac 20のみになっています。
parallelsDesktop for mac 20で公式が推奨しているバージョンは下記の4つになります。
- macOS Monterey(バージョン12.0以降)
- macOS Ventura(バージョン13.0以降)
- macOS Sonoma(バージョン14.0以降)
- macOS Sequoia(バージョン15.0以降)
確認方法としては「システム設定」 → 「一般」 → 「情報」の順番で現在のOSバージョンを確認することができます。

その他の疑問
- 買い切り版とサブスク版の違いについて
-
主な違いはparallels Desktopのアップデートが関係しています。
どちらにもメリットデメリットがあります。
買い切り版のメリット
- 1度の支払いで購入時のバージョン(例:Parallels Desktop 20)を永久的に利用が可能
- 購入から2年間はメールサポートがついているので初心者でも安心して利用することができます。
買い切り版のデメリット
- parallels Desktopのバージョンがアップデート(20→21)があると、バージョンアップするときに追加料金が必要になります。
サブスクリプション型のメリット
- 常に新しいバージョンの利用が可能(自動アップデート)
- Parallels ToolboxやParallels Accessといったツールが使えるようになります。
- サブスク利用中はメールサポートの対応がいつでも受けられます。
サブスクリプション型のデメリット
- 月々の利用料金が発生してしまう。
- サブスクを終了するとソフトウェアも使用できなくなります。
- 無料期間が終了したら課金を請求されてしまうのか?
-
いいえ、課金請求はありません。
無料期間が終了したら以降はソフトウェアライセンスを購入する必要があります。
- Macとwindows間でのファイル移動などもできますか?
-
可能です。
Parallels Desktopでは、MacとWindows間でのファイルやフォルダの共有、ドラッグ&ドロップによる移動ができます。windowsでしか使えないメモファイルなどの移動できます!
- 買い切り版でもParallels Desktop for Macのアップデートはできるのか?
-
買い切り型の場合は購入したバージョン内でのアップデートは無料で提供されます。
ただし、メジャーバージョンアップ(例:18から19へ)については追加料金が発生します。
\14日間無料で利用可能!/
parallels Desktopに備わっている便利な機能
parallels Desktopはソフトウェアということもあり通常のwindowsPCには無い機能が備わっています。
ここではwindowsではなくparallels Desktop本体の機能について焦点を当ててお話ししていきます。
parallels Desktopの機能を知ることでより有効活用できるようになるかと思います。
※ なお、ここで紹介するのはParallels Desktop for Mac 20での機能になります。
parallels Desktopの機能
- macのアプリみたいにwindowsアプリを使用できるcoherenceについて
- 新たに別バージョンのwindowsやLinuxの仮想環境を作成できる
- スナップショットを使ってWindowsの状態を保存・復元することができる
- macとwindows間でのファイル・フォルダ共有
- 画面サイズを変更してwindowsPCみたいに表示できる
- Macと共有されたファイルをWindows上のデスクトップから非表示にする方法
- windowsの画面だけスクリーンショットする
macのアプリみたいにwindowsアプリを使用できるcoherenceについて

Coherenceとは?
「Coherence」モードを使うと、WindowsアプリをあたかもMacのアプリのように使うことができるのが特徴です。
Macのデスクトップ上でSafariとMicrosoft Edgeを並べて使うことも可能です。
また、WindowsアプリはMacのアプリメニューにあるWindowsマークをクリックすることで簡単に起動できます。

coherenceの起動方法
やり方としては大きく3パターンあります。
- 【Parallels Desktopの青丸の部分をクリックしてcoherenceが起動する方法】
- 【macのメニューバーから『パソコンアイコン → 表示 → coherence』の順番でcoherenceを起動する方法】
- 【 (controlキー↑ + command ⌘ + C) のショートカットでcoherenceを起動する方法】
1️⃣ Parallels Desktopの青い丸の部分をクリックするとcoherenceが起動します。

2️⃣ macの上部メニューバーから『 表示 → coherence』の順番でcoherenceを起動することができます。

3️⃣ 素早く開きたい場合は下記のショートカットキーを覚えておくとスムーズにcoherenceモードに切り替えることができます。
controlキー↑ + command ⌘ + C
新たに別バージョンのwindowsやLinuxの仮想環境を作成できる
parallels Desktopは仮想環境ソフトウェアというだけあってwindows以外でもlinuxやMacOSなどの環境も簡単に生成することができます。
この機能を使うことでwindows11になって使うことができなくなったアプリ機能を使うことが可能になります。
作成方法
- 新しい仮想環境を作成したい場合はコントロール センターを開いて右上にあるプラスボタン(+)をクリックしましょう。
- プラスボタン(+)をクリックすると作成したい環境を選択することができようになります。
新規作成画面の中からOS環境を新たにインストールするか、もしくはイメージファイルを持ってきてインストールすることで新たにOSの環境を作成することができるようになります!
仮想環境の作成

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Linux環境をインストールしてみた

仮想環境がインストールできたらコントロール センターにも反映されます。
コントロール センターから仮想環境の状態を確認、起動ができます。

スナップショットを使ってWindowsの状態を保存・復元することができる
スナップショットとは?
スナップショットとは、仮想マシン(VM)の現在の状態を保存し、 後からその状態に戻せる機能 です。
ゲームで例えると…
- セーブデータを作成
- 難しいステージに挑む
- ゲームオーバーになったらリセット
- セーブデータを読み込んで再挑戦
parallels Desktopでもこのゲームと同じ「セーブ&リロード」機能がスナップショットになります。
※注意事項
インストール、ダウンロードやデータの書き込み中の状態でスナップショット機能を使用するとインストール中のデータが破損してエラーの原因になる可能性があります。
そのためインストール、ダウンロードやデータの書き込み中の内容を全て実行(トランザクション)を完了してからこの機能を利用することをおすすめします。
使い方
【スナップショットで保存】
- Windowsの状態を保存したいタイミングで、Mac上部の メニュー を開く
- [処理] → [スナップショットの作成] で作成できます。
【保存したスナップショットを使用する】
- 保存したスナップショットに戻したい場合は、[処理]をクリック
- [スナップショットに戻す]または[スナップショットの管理]を選択
スナップショットのステップ

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余談ですが、スナップショットを作成したら「コントロール センター」にもスナップショット管理アイコン
が追加されます。ここから戻ることも可能です!

macとwindows間でのファイル・フォルダ共有
Macとwindows間でのファイルやフォルダをどちらかの画面に移動させることでファイルなどをコピー&共有することができます。
アプリケーションやソフトウェアは移動させるとフォルダに変換されてしまって使えません。
そのため、アプリやソフトウェアについてはapple Store、Microsoft StoreでOSに対応したアプリケーションをインストールするようにしましょう!
使い方
【ドラック&ドロップ】
移動させたいファイルやフォルダをwindowsの画面またはMacの画面にドラック&ドロップをすることで移動することができます。
【Mac Firesにファイルを共有】
windowsにあるMac FilesというフォルダがMacと連携されたフォルダになります。
この中にファイルをドラック&ドロップすることで同じ内容をコピーすることができます!
Macかwindowsどちらかのデータを削除するともう片方も削除されてしまうので少し注意が必要です。
画面サイズを変更すればよりwindowsPCみたいに利用できる
Parallels Desktopの画面サイズを大きくすることでよりwindowsPCと同じように操作もできます。
これまでWindowsやboot Campを使ってきた方にとってもwindowsPCのような画面で操作することも可能です!
Macと共有されたファイルをWindows上のデスクトップから非表示にする方法

Parallels Desktopの初期設定では、WindowsのデスクトップにMacのファイルやデータが共有されて表示されるようになっています。
この機能は便利ですが、デスクトップが散らかって見えたり、MacとWindowsのファイルを分けて管理したい という場合には不要かもしれません。
そこで、共有設定を変更することで、Windowsのデスクトップ画面をスッキリさせる ことができます!
【windowsとMacのデスクトップ画面の連携を止める手順】
- parallels Desktopの設定(⚙️)を開く
- オプションタブを選択
- 「共有」をクリック
- 共有の中にある「Macのミラーリングと windows ユーザーフォルダー」のチェックを外す
- サインアウト → 再度サインインする

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この設定を行うことで、MacのデータがWindowsのデスクトップに表示されなくなり、スッキリとした作業環境 を作ることができます!
windowsの画面だけスクリーンショットする
Parallels Desktopには、 Windowsの画面だけをスクリーンショットで保存する機能 があります。
そのため、 Macの標準機能を使わなくても 簡単にWindows画面をキャプチャできます。
【スクリーンショットの手順】
- Macの上部メニューバー を開く
- [表示] → [スクリーンショットを取得する] をクリック

この方法を使えば、Macのデスクトップや他のウィンドウを含めずに、 Windows画面だけ キャプチャできます。
parallels Desktopのダウンロードの方法
最後にparallels Desktopのダウンロード方法について解説していきます。
ここまでの解説でparallelsDesktop for mac 20を使ってみようかなと思った場合は、こちらのリンクから体験をダウンロードすることもできます。
実際としては13ステップありますが、手順としては簡単なのでサクサク進んでいくのでぜひ参考にして見てください!
parallelsDesktopの公式サイトを開いたら無料体験を選択してメールアドレスを入力しましょう!

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メールアドレスを入力したらparallelsDesktopのインストーラーをダウンロードします。

ダウンロードしたインストーラーをクリックするとアプリケーションを開いて良いか確認されるので開くを選択します。

インストールする際のエンドユーザー使用許諾契約に同意するをクリックします。

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次にParallelsズカスタマーエクスペリエンスプログラムの有効or無効のどちらかを選択します。
Parallelsズカスタマーエクスペリエンスプログラムとは
この情報収集システム(CEP)は任意のプログラムになっておりParallels製品の使用方法についての情報を収集しております。
氏名、住所、電話番号、キーボードの入力内容に関する情報は収集されないようになっています。

CEP実行の有無を選択したらParallels Desktopのダウンロードが開始します。
少し待ってるとParallels Desktopのインストールを開始する前にパスワードの入力、または
Touch IDの利用のいずれかが求められるのでどちらかで承認します。

パスワードの承認ができたら次にParallels Desktopのアクセス権限を求められるのですべて許可しておきましょう。

次はwindowsをインストールをクリックするとインストールが開始します。

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ダウンロード・インストール画面が切り替わったら”Parallels Desktop.app”からカメラにアクセスしようとしています。と表示されるので許可をクリックしましょう。

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windows11のインストールが完了したらparallels Desktopのサインインを求められるので作成します。

そしてトライアルを継続するをクリックします。

最後にWindows 使用許諾契約を読んで同意をクリックしたらインストールが完了します。
これでParallels Desktopでwindowsが使えるようになりました!

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ここからは普段使っているアプリなどをインストールして自分がよく使っている環境などを整備していきましょう!

Parallels Desktopの特徴と便利機能のまとめ
最後にこの記事のまとめになります。
- 14年以上の歴史があり、700万人以上のMacユーザーに利用されている
- WindowsのアプリやソフトをMac上で使用できる
- 過去バージョンのWindows環境も作成可能
- 有料ソフトで、Windowsライセンスも別途購入が必要というデメリットがある
- 容量の大きいゲームなどには不向き
- WindowsアプリをMacアプリのように使える「Coherence」機能がある
- スナップショット機能を使えば、WindowsやLinux環境の状態を保存・復元し、テストが簡単にできる
ここまででParallels Desktopの特徴とダウンロード方法、便利な機能について解説していきました。
MacBook1台でWindowsPCと同じような機能を使うことができるのでスペースの節約なるのもメリットになりますね。
最後に補足ですが、ネット上の情報を見る限り、一般的な利用を検討している方は「買い切り版」でも十分に使えているようです。
用途に応じてということになりますが、サブスクリプションと買い切り版のどちらかで迷った時に参考にしてみてください!
\14日間無料で利用可能!/
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